
待ったなしの緊急事態!コロナウィルスにかかったら、“いくら”かかるか、心と家計の準備を!
節約も家庭の家計を守る大切な取組みですが、家族の健康を守る事も大事です。
でも、新型コロナウィルスに感染してしまったら・・結局いくらかかるのでしょうか。
もはや他人事では済まされず、誰にでも起こり得る可能性として、危機が迫っています。
安心はできませんが、心の準備としてコロナとお金にまつわる事について、
2020年4月10日時点、公表されている事をまとめたいと思います。

2020年1月28日より厚生労働省が「指定感染症」指定し、公費負担が実現
今まで過去に例を見なかった病気ですよね。
一部の中国事情に詳しい方を除き、2020年の始まりに、今のような状態を誰が想像できたでしょうか。
特別な措置をしたり、検査や治療をされると高い金額になるのではないか・・と心配された方もいると思います。実際私も、ちゃんと知るまではお金について心配でした。
ですが、今回のコロナウィルスについては、2020年1月28日に 厚生労働省が、新型コロナウィルスを「指定感染症」として 指定しました。
そのため、 新型コロナウィルスで入院した人の医療費は「公費」で負担する事とされております。
※コロナウィルスに感染した場合は、原則として、国の指定する医療機関で治療を受ける必要があります。
※緊急を要する場合は、受け入れ可能な別の機関でも受診できる事となり、その費用も公費でまかなわれます。
軽症者のホテルでの治療も公費負担に。
国と都道府県が折半し、宿泊施設での療養は「入院の場合と同じ範囲」は公費で賄われるとの事です。
皆さんが気になってる医療費は基本何もかかりません。ご飯も3食出ます。テレビも見れます。 pic.twitter.com/2FbcnC2xmp
— コロナ闘病中 (@l0dzQHy5xlwa0yQ) April 5, 2020
気になった場合は、不用意な外出を控え、まず相談を。
もしかして・・・私の症状、感染してるかも・・??
知人がコロナにかかってしまい濃厚接触者だ・・という場合は、厚労省はまず相談をと奨めています。
その他の 新型コロナウイルス感染症に関する一般的な相談を行いたい方は都道府県など自治体が設置している 電話相談窓口へご相談下さい。
新型コロナウィルス感染かも!?検査費用は・・・?
少し前のニュースでは検査だけで結構な費用が掛かる事が取り上げられていました。
しかも、新型コロナウィルスに感染したかどうか、自分が陰性か陽性かのPCR検査と言われる検査は、現在誰でも受ける事が出来るわけではありません。渡航歴や接触歴など対象の方の行動などから都道府県の判断によって決められます。
ただ、この検査については、公費負担となる為、実質費用負担はかからない状態です。
※2020年3月6日より、コロナウィルス検査についても、公的保険が適用されることになりました。
区分 | 対象者 | 金額 |
A | ・6歳から(義務教育就学前)70 歳までの者 ・70 歳以上の者のうち、現役並みの所得(標準 報酬月額 28 万円以上又は課税所得 145 万円 以上)を有する者 (医療保険 3 割負担相当の人) | (1)5,850 円 (2)4,500 円 |
B | ・ 6歳未満(義務教育就学前)の者 ・ 70 歳から 75 歳までの者 (医療保険 2 割負担相当の人) | (1)3,900 円 (2)3,000 円 |
C | ・75 歳以上の者 (医療保険 1 割負担相当の人) | (1)1,950 円 (2)1,500 円 |
※(1)は検体採取を行った指定感染症医療機関等以外の施設へ輸送し検査 を実施した場合、(2)はそれ以外の場合。
厚生労働省 新型コロナウイルス核酸検出の保険適用に伴う行政検査の取扱いについて

民間の医療保険は対象になる?
一般的に、他の病気と同じように、ご自分が入っている医療保険は適応となる保険会社が多いようです。
入院しない場合でも医療保険が適応されるケースも多いようですので、加入保険に詳細はご確認ください。
働けない!傷病手当金はおりる?
厚生労働省からの各保険協会宛の傷病手当についての通達では、
コロナウィルス感染により療養のために仕事ができない場合は、傷病手当を支給すると明記されています。
また、無自覚症状の陽性患者さんも最近は増えていますが、その方であっても傷病手当の対象となると、こちらも明記されております。
ただ、家族が感染して、自分は症状が無く、自分の意思で休暇を取得した場合は対象外となるなど注意も必要です。
色々なケースがあるようですので、一度傷病手当の給付については確認をしていた方が良いでしょう。
全国健康保険協会宛、新型コロナウイルス感染症に係る傷病手当金の支給について(厚生労働省)
健康保険組合宛、 新型コロナウイルス感染症に係る傷病手当金の支給について
負担はかなり軽減されそうですね。
「公費」≠「全て無料」では無いという点にご注意。
入院費用については、年収によって決定される住民税が一定の金額を超えた高額所得者は、上限があるものの一定負担を求められるそうです。
また、検査自体の費用負担は無くても、陰性だった場合の治療費であったり、陽性であってもその検査に行く前段階の受診費用は請求されます。
正しく知って過度に恐れず正しく恐れる。
感染については大変恐ろしく、未だ若いから、 既往歴が無いから、「軽症で済むだろう」という過信は禁物です。多くの若者はその過信から苦しんだという実例がニュースでも報道されています。
家族や大切な人を守る、そのために、規則正しく栄養と睡眠をしっかりと摂り、自分の健康管理が大事です。
費用に関しての負担については、都度情報が公表され次第、随時 更新していきたいと思います。
皆さんも日々の健康管理に気を付けながら、もらわない・うつさない、自己管理を徹底してこの苦難を乗り切っていきましょう!